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24. 夏が来れば思い出す。第二の故郷 -エッセイ

「夏が来れば思い出す。第二の故郷」


学生時代、それも夏と冬を使って「たまに泊まりに行った」というだけの場所。
初めてそこで新幹線を降りたのは、七月の末。あまりの湿気でむせそうになった。ここに1ヶ月も住むの!?ただでさえ気が重いのに…。
全国から同年代の学生が集まって、一ヶ月間、朝から晩まで教学と所作を学んだ。
そこの気候は比較的厳しい。障子一枚が外界を隔たりである堂。夏は暑く、汗で着る物が体に張り付いた。冬は冬で、六時の勤行が終わると朝食時には手がかじかんで、箸が持てなかった。
一ヶ月のうち、敷地から出ることを許されるのは二日間。その日は縮こまった羽を伸ばすべく、各々好きな場所に出かけてそれぞれの時間を過ごした。かたや駅ビルデパートでのショッピング、かたや電車やバスを乗り継いでの古刹めぐり。いろんなことがあったなあ。寮の屋上から見た大文字焼き。あと半月で自分が此岸に戻れることを実感した。
一ヶ月の期間が終わるときは「それじゃあまた来年。それまで元気で。」と言って仲間と別れたものだった。それから卒業までの間に、その研修は二回行われた。期間にすればたった三ヶ月の付き合いだけど、そこで出会った仲間とはいまだに付き合いがある。
その後STの養成校時代に住んだ土地よりも、その地はなぜか印象深い。思い出の数は同じでも印象が“深い”。十年も前の一ケ月を、こんなにも鮮明に覚えているなんて。環境が厳しければ厳しいほど、そこでの思い出は色が濃くなるものなのかしら。
こっちは涼しい夏が続いています。京都の夏は、今年も暑いですか?
  1. 2011/04/03(日) 10:00:02|
  2. エッセイ

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