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35. 臨床を経験して思ったこと -エッセイ

<臨床を経験して思ったこと>

私は今年晴れて国家試験に合格した新人STです。
始めの数ヶ月は、慣れない土地に就職し、社会という今までとは全く違う環境に置かれ、1日が終わると心身ともにグッタリといった感じでしたが、今はこの環境にもだいぶ慣れ、先輩たちのご指導のもと働くことができています。
4月から病院に勤務し臨床数も少ないですが、この数ヶ月間、回復期の失語症を担当し感じることがあります。それは、“失語症”の症状やコミュニケーションの取り方をご家族に提供することの大切さです。私が思っている以上に失語症者のご家族はコミュニケーションの取り方がわからず意思疎通が図れないことに悩み苦しんでおられ、また失語症についてよく理解されていないことに驚かされます。私がリハビリを担当して数ヶ月経った失語症重度の患者様ですが、ある日部屋を訪ねると机の上にご家族が書いたと思われる50音表が置いてありました。おそらく喋れないのなら指をさして伝えてよと提示したのでしょう。あの時はショックでした。失語症については前の病院でもSTから説明を受けていらしただろうし、コミュニケーションを多く取っていくことで次第にコツもつかんでくださるだろうと思っていました。私はその後すぐにご家族と話し合う機会を設けました。
失語症は手足の麻痺と違って状態が目に見えず、理解も得られにくいものですが、失語症者がコミュニケーションを取っていくために一番重要なことは、周囲の失語症に対する正しい理解だと思います。環境が整っていない状況におかれて一番ストレスを感じるのは失語症者ではないでしょうか。
私は今回の件で、失語症者のご家族に失語症を正しく理解していただけるよう努めることがSTとしての大きな仕事であると強く感じました。

  1. 2011/04/04(月) 09:07:22|
  2. エッセイ

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