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49. ホームシック -エッセイ

「ホームシック」

私は去年の4月から、まったく知り合いのいない茨城北部の老健施設に就職した新人STです。
早いものでもうすぐ就職して1年になりますが、この場を借りて少しばかり激動の1年間を振り替えらせてください。
新しい生活の場所は「日立市」です。「世界の日立」のイメージがあったのでもっと栄えた街を想像していたのが・・あまりにも寂しい街なので、第一印象では正直なところがっかりしてしまいした。でも、「住めば都」とはよく言ったもので少しずつ慣れてきています。
今回の「日立市」で、一人暮らしをする街も4箇所目。今までの一人暮らしでは、すぐに仲間も出来て楽しく暮らしていたので今回も不安はなかったのですが・・。
生活を始めてみると学生やフリーターとしての生活と、社会人としての生活では大きく違っていました。
学生・フリーター時代は、学校・バイトでの仲間=プライベートの仲間としてすぐに仲良くなり、孤独感を感じる暇もない毎日を過ごしてきました。
しかし、当然ながら職場の仲間は仕事の仲間、プライベートの仲間とは別でした。
働き出した当初、仕事が終わり部屋で飲んでいる時間は、充実感でいっぱいの幸せな時間でした。しかし、2,3ヶ月が経ったときに突然「俺、なんで一人ぼっちで飲んでいるんだろう?」との疑問に気付いてしまいました。それからというもの、知り合いのいない土地での孤独感を感じ、今までの幸せな時間が苦痛の時間に変わり、精神的に辛い日々がやってきました。
まさか自分がそんな状態になるとは夢にも思っていなかったので、かなり焦りました。
地元の仲間達にも「**なら大丈夫だべ!!」とさんざん言われ、自分も「大丈夫に決まってるべさ!!」と大口を叩いて街を出てきていたので、仲間達に弱音を吐くのも躊躇してしまい、心配して掛けてきてくれる電話やメールでも「全然大丈夫!!」と言い続けながら、一人で悶々とした日々を送っておりました。プライドって邪魔なものですね・・。

そんなこんなで、精神的に限界を迎えた私は遂に恥ずかしさよりも「今の状態を打破したい!!」という気持ちがまさってしまい、プライドもなにもかなぐり捨て、気付いたらカミングアウトしてしまっていました・・。仕事終わりの施設の職員達が集まっている場で・・「一人の家に帰るのが恐いんだよ~・・誰かホームシックを治してくれ!!」と。(まぁ正確にはホームシックじゃなく純粋に「孤独感」が問題だったんでしょうけど・・)
その直後から状況が劇的に変わりました。飲み会の誘いや、遊びの誘いでスケジュールがドンドン埋まるようになりました。
今ではゴルフを始め、今春からは仲間の友人達も巻き込んで野球チームを発足することにもなりました。目指すは、木○津キャッツアイです!!
また、県士会で出会った先輩方にも色々な企画や勉強会に誘っていただき、STの知り合いも増やすことが出来ました。
行動範囲が増えるといろんな人間・職種の方との出会いもあるのでなかなか興味深いです。
今では、あの時職員の前で正直にSOSを発信して本当に良かったと思っています。
自分の弱味をさらけ出すには勇気が必要ですが、本当に行き詰まったときには一人で溜め込まずに、周りの人に正直に話をしてみるのもいいかもしれませんよ。長々とすいません。寂しがりやの話でした。
  1. 2011/04/04(月) 10:05:10|
  2. エッセイ

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